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シンボルツリ―で大人気『シマトネリコ』について
夏空に輝くツヤツヤの葉っぱの『シマトネリコ』、みなさんも一度は目にしたことがある、樹木かと思います。
シマトネリコは、
学名:Fraxinus griffithii 英名:Griffith’s ash
科名:モクセイ科
分類:常緑小高木
原産地:沖縄・東アジア・東南アジア・南アジア
大きさ:背丈1.0~5.0m(12m) 横幅0.6~4.0m 葉2~5cm前後(対生)
初夏に咲く白い花はやや地味ですが、小さくツヤのある美しい葉と、風になびく軽やかな樹姿が魅力的です。
狭い庭でも使い勝手がよく、近年は庭木としての人気も高まっています。
まずそもそもの話として、シマトネリコは中国南部や沖縄が原産の為、その分暑さに強く丈夫な樹木です。
ここのところの温暖化により、東京や関東地方でも生産や植栽が可能になった為、緑化樹や庭木として多く利用されるようになりましたが、もともとが暖かい場所の樹木なので、寒さにやや弱く、暖地でも植えつけた一年目は冬季に落葉することがあります。そのため、「シマトネリコの葉が落ちた、枯れたように茶色くなってきた」と、お客様からご相談頂くこともございます。
その為冬寒くなると枯れたように葉を落としてしまったり、紅葉したように葉の色を一変させるのです。
また、暖かい場所でも北風や北西の風に強く吹かれる場所は、その傾向が強くなりますが、神奈川県下でも冬でもツヤツヤした葉のまま越冬している樹もあれば、紅葉の様に色変わりし、落葉してしまうシマトネリコもあります。生育環境で大きく左右されてしますのです。
でも、シマトネリコは寒さには弱いですが非常に生命力が強い木ですので、木全体が枯れている事はあまりありません。
葉っぱが少なくなってしまい寒しくなったとしても、4月位から新しい芽がどんどん芽吹いてきます。落葉したりすることもありますが、シマトネリコ自身が自分の身を守る戦術ですので、生命力の強さを信じて下さいね!
また4月~5月にかけての落葉は、葉の入れ替えの為の落葉ですので心配ないでしょう。 生命の営みによる生理現象です。
このように冬から春にかけては状態が悪くなり心配方もおありかもしれませんが、きちんとした知識があれば 安心して見守ってあげる事が出来ます。
最近では、品種改良によって『耐寒性の強いシマトネリコ』もまだ少数ですが、生産されています。
お庭にどんな樹木を植えるのか・・・考えたり、想像してみる事はたのしい時間だと思います。どうぞ、樹の特性を知った上で、大切に育て下さいね♪
Let’s enjoy the garden!
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