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この季節にやっておきたい芝生の管理「更新作業とは?」
この季節にやっておきたい芝生の管理
「芝生の更新作業」ってご存知ですか?
芝生は、一度植えてしまうと畑のように耕すことができません。
一見するとほとんど変化がないように見える芝生も、芝生が育つにつれ、次第に土壌が固まり、ゆっくりではありますが確実に『老化』し、根のために悪い土壌環境になっていきます。
畑の耕起作業は土をほぐして空気を送り、土壌微生物を活性化させたり、団粒構造にして通気性や保水性のバランスを取るために行いますが、お庭に植えた芝生はそれができませんから、植えた後は土が締まっていく一方となります。特に人が立ち入る芝生では、さらに土が踏み固められ、より硬い土壌になっていきます。
通気性の衰えた土壌は嫌気状態となり、悪い菌が繁殖しやすくなります。また、根の呼吸も阻害されて芝生が弱ってしまう原因になります。
それを防ぐために有効な手段が「更新作業」であり、その更新作業の一つが「エアレーション」と呼ばれる作業です。更新作業には、エアレーションの他に「スライシング」いう手入れ方法があり、こちらは「芝生の根切り」がメインとなる作業です。
**** エアレーションの目的 ****************************
一般に、エアレーション作業では、芝生に穴を開け、そこに新しい土壌(目土・砂を用いるのが一般的です)を充填します。ローンスパイクやローンパンチで穴を開けることによって、穴から土壌に新鮮な空気が送られ、好気状態となって根や微生物の呼吸を助けます。エアレーションは、耕すことができない芝生の土壌の通気性を向上する、貴重な作業と言えます。
**** スライシングの目的 ****************************
「スライシング」は古い根の根切りを行い、新しい根の伸長を促す事で、芝生を活性化させることが目的で行う作業です。そうすることで根の新陳代謝が進み、芝生が元気よく成長できます。
古くなった芝生の根を切る事で、密生した根茎をほぐし、土壌の通気性、通水性をよくして、水はけを良くする事で、芝生が健康に育ち通気性が良くなることで、おのずと病害虫への対策にもつながります。
でも、そんなことして根が傷まないの?と不安に思うかもしれませんが、芝生の活性を上げるためにはとても重要な芝生管理・作業の一つなのです。
『更新作業』の利点
- 水はけ改善
- 病害虫の軽減
- 藻、コケなどの発生の予防
- 芝の生育・土壌環境の向上
芝生は水を好む植物ではありますが、『土壌の通気性と水はけの良さ』が、何より大切です。また、芝生は根で養分を吸収する以外にも「呼吸」をします。
「更新作業」を行う事で、土中の通気性を良くし、根に酸素が行きわたる事で、芝生の成長を促進することが出来ます。
芝の更新作業は肥料のようにすぐに効果がはっきりと分かるものではありませんが、芝生にとっては実に多くのメリットがあり、長期的に見れば有意義な作業と
言えます。
更新作業の後は、根が乾燥しないように遅くとも翌日の午前中までに、忘れずに目土をしてください。
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私の場合は、年に1回、芝生のシーズンが始まる前の、だいたい桜が咲いた頃に更新作業を行っていますが、特によく歩くところと、バードバスを設置してる所は、水はけが悪く芝生の生育がイマイチのため、春と秋に更新作業を実施するようにしています。
コウライ芝などの暖地型芝生の場合は、年1回をめどに、春に行う事が一般的です。
このように、芝生の更新作業は、効果は直ぐに現れないものの、じわじわと効果を発揮し、芝生の成長が旺盛になる時期には、違いがはっきりと現れてきます。
芝生の成長期(高麗芝の場合は4月〜9月)に芝生が伸びない、まだらに芝生が生える、などの症状が出る場合は、土が固くなって芝生が伸びていない可能性があるので、更新作業を試してみる事をおススメします。
更新作業は芝生を痛めつけていることになるので、暑くなる7月と8月は避けたほうが良いでしょう。
エアレーションもスライシングも、元気な芝生を育てるのに大切な作業なので、可能な限り毎年行うようにしましょう。
隣の芝生は何故青い?日頃の管理作業のたまものです(笑)♪
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